NSF/NSR
○ NSF (Non Stop Forwarding/Graceful Restart)、NSR(Non Stop Routing)
Cisco/Nexusでは、OSPF Graceful Restartがdefault enableという事実を知ってしまったので、
NSF/NSRについてまとめておこうと思います。
□ Non Stop Forwarding/Graceful Restart
Graceful Restartの手順概略は、
1.ルーティングプロセス(OSPF,BGP)を再起動するルータが隣接に対して、事前に通知パケットを投げる。
2.隣接ルータは再起動ルータとのピアが切れても直近のFIBにしたがってForwardingを続ける。
3.再起動が終わったら、ルーティング情報を再開し、stateな状態に戻る。
* IS-ISなどセッションレスの場合は事前通知がありませんが、TCPベースのようなものであれば、事前通知
□条件
上記の動作をするためには、
1.) 再起動するルータと、隣接ルータがGraceful Restart対応であること
*ほとんどの機器はdefaultがdisable
2.) ピアが切れてもFIBが残っているということは、control-planeとdata-planeが分離されている機器であること
です。
□注意点
1.導入するルータの隣接がHelper-modeに対応している必要がある
2.運用中であれば、設定するためにピアが切れる
3.Localルータがrestart中に隣接がrestartしてしまうと成立しない
* graceful restartはcontrol-planeとdata-planeが分離されている機器であれば実装されているはずなので、
比較的導入ハードルはひくいと思います。
□ Non Stop Routing
こちらはプロトコルがどうのという話ではなくて、
機器実装で、updateをstatefulに同期するアーキテクチャで実装しているかどうか
ということになります。
こちらはハードルがたかい(らしく)キャリアグレードな機器でないと実装していないでしょう。
なぜ難しいのか、実装上の問題点などは、MPLS2004での発表資料
こちらがわかりやすいです。
* NexusのHigh Availability and Redundancy Guideで確認すると
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○Scenarios where a stateful restart is used:
・First recovery attempt after a process experiences problems.
・ISSU
・User-initiated switchover using the system switchover command.
○Scenarios where graceful restart is used:
・Second recovery attempt after a process experiences problems within a 4 minute interval.
・Manual restart of the process using the restart ospfv3 command.
・Active supervisor removal.
・Active supervisor reload using the reload module command.
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どのパターンでstateful,graceful restartが成立するか確認できます。
実装パターンは機器によるので、ドキュメント等でキチンと確認する必要があるでしょう。
(追記)
AlaxalAのマニュアルは日本語だし、初心者向きで親切です。(graceful restartについて)
ただ、フォルト・トレランスをうたっているのですが、Non Stop Routingはsupportしてなさそうです。
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